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最新の腰痛とヨガの論文レビュー



特に原因はわからないけど、何だか腰が痛い。


ずっと座りっぱなしだったり、変に捻ったり、立ちっぱなしだったせいかな、何てこと、ありませんか。


一般的な腰痛の多くの場合は原因が不明なことが多く、「非特異性腰痛」と呼ばれます。



現在アメリカのサンアントニオで開催されている乳がん学会SABCSは今年で45年目を迎え、


そこでヨガと腰痛に関する論文のレビューも発表されました。





「Yoga for chronic non-specific low back pain」

(慢性的な非特異的腰痛に対するヨガ)


出典(Wieland LS, Skoetz N, Pilkington K, Harbin S, Vempati R, Berman BM. Yoga for chronic non-specific low back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews 2022, Issue 11. Art. No.: CD010671. DOI: 10.1002/14651858.CD010671.pub3.)


ここに書かれていたのは、原因のよくわからない一般的な慢性的腰痛に対して


その機能改善やQOLの向上などにヨガとエクササイズがどのくらい差を持って結果が出るのか。


米国、インド、英国、クロアチア、ドイツ、スウェーデン、トルコの21試験(2223人)を対象とし、

参加者は、臨床現場と地域社会の両方から募集されました。


ほとんどが40代か50代の女性。ほとんどの試験で、アイアンガーヨガ、ハタヨガ、ヴィニヨガが使用されました。


結果、運動療法そのものの効果は確実性があるものの、


ヨガとエクササイズにはあまり差がない。


だから腰痛に対してヨガを用いるかは、参加者と提供者の費用やタイミングや好みによる。


と結論づけています。


ここ数年、アメリカでは医師が積極的にヨガを患者に勧めない傾向がある、という論文を読んだことがありますが、


私自身、現在日本に住んでいるので、あまり体感として感じられていませんでした。


なるほどなと。



私の勝手な考察を書くと


運動であれ、ヨガであれ、有害事象はつきもので、どちらがより安全か危険かという議論はあまり意味がないのかなとも思います。どちらも自分に合った安全な方法で行って欲しいです。


腰痛を改善したい人が腰痛改善のエクササイズをするのは、腰痛緩和が目的です。


腰痛を改善したい人がヨガを始めたきっかけとなることはあっても、ヨガは腰痛を改善するのが目的ではない。


ヨガは、「心や体を自由にするものではなく、心や体から自由になるもの」だから。


心や体から自由な人って、会ったことありますか。なりたいものです。


短い期間で腰痛の機能改善やQOLの向上を目指すのであれば、この論文のデータが示すように、どちらでも好きな方を選んでやればいいということ。


ちなみに今の私なら運動療法、エクササイズやヨガフィットネスを選びます。腰を早く回復したいから。その後に長い期間をかけてゆっくりヨガをするでしょう。











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