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理学療法士さんと5ヶ月過ごしてみました


日本でヨガが保険適応の対象となった場合に、

実際に運動療法として医療現場で提供する人は、

看護師や理学療法士の方々になる可能性が高いでしょう。

もともと医療や解剖学などの専門知識を持っている人たちがアーサナを応用するのが

一番手取り早い。

そして信頼も厚い。

では、現在病院で行われている運動療法のやり方とは

どんなものなのか。

話を聞くだけではわからないので

長年抱えている自分の怪我の治療ついでに、

理学療法士さんの現場での作業をじっくりみて勉強させていただこうと、

とある整形外科のリハビリに通っていました。

二週間に一度(これは私の都合)、毎回40分(これは病院の都合)。

内容は、私の問題部位の痛みの緩和のために、どのような動作を気をつけたらいいのか、

どこの筋肉を鍛えればいいのか探ります。

こうすればいいとはっきりわかる状態ではないので、医師と理学療法士と私(患者)で探り探りの連続です。

これをやってみましょう。

日常生活でここを気をつけてください。

どの動作後に痛みが出ますか。

40分という短い時間の中で、コミュニケーションを取るのは本当に大変です。

筋力が足りていない部分には、自宅でのトレーニングを宿題にして、細々と続けて行くしかありません。

また、大きな部屋にベッドが4台、常に満席状態でしたので、

いやでもお隣のリハビリの様子が見聞きできてしまいます。

そんな中で思ったこと。

結局、リハビリを受けにくる時に、ただ言われたことをその時その場でやって良くなったような気持ちでいる方も多い。

リハビリの運動療法そのものは、きっかけにして、その先自分がどうしたらより改善していけるのか、

なぜその動きをするのか、続けるにはどうしたらいいのか。

そう考えて向き合わなければ、リハビリも一過性の気休めに過ぎない。

本当に大切なのは、患者さんが自覚して、前向きに向き合えるということ。

今、なぜ自分が病院にくることになって、再発しないように本当に変えなければいけないのは、

考え方そのものであるということを

40分の中で伝えることは本当に難しいだろうと感じました。

それならば、患者さんに本当に伝えなければならないことは、理学療法士ではなくても、

一定のヨガのトレーニングや経験を積んだインストラクターであれば、

ヨガは提供できると思います。

また、病院で提供するヨガは、いくつかのカテゴリーに分けていく必要もありそうです。

アーサナよりも、呼吸法や瞑想などを重視した方がいい。

全てやるのが一番いい。

けれど精神疾患を持っている方には瞑想を避ける必要もあります。

運動療法のみの、アーサナだけの提供という方向に向かってしまうと

哲学的思索や文化的背景はほぼ排除されたヨガを提供せざるを得なくなります。

私たちはインド人ではないので、日本の国家資格に頼ろうとすると、そういった問題も出てきます。

生活の質をあげて、幸福と感じる瞬間が増えること。

そこが一番のポイントになりますね。

リハビリもあと一回。どうにかスケジュールの都合をつけて行きたいです。


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