米国より、驚きの論文が出ました。
信頼性は高いとは言えませんが、
新しい視点としてここに載せます。
2002年から2012年にかけて
アメリカでも統合医療としてのヨガの使用が
少し減少している、とあります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29228812
というよりも、
医療従事者からの紹介そのものが減少しているとか。
ヨガの有用性が科学的に証明され続け、
ヨガ人口が増加し続けている昨今で、なぜそのような結果がでたのか。
様々な理由をもっと深く調べる必要性を強調していますが、
その中の1つに、患者さんの「継続性」の問題もあるようです。
ヨガは練習を続けてはじめて心に、体に、その意味を見出せるようになります。
けれども、経済的制約、時間の制約、ヨガのスタイル、様々な理由から
継続を手放してしまう傾向があるそうです。
そして医療現場という狭い範囲の中での
噂やネガティブなフィードバックもその原因になりうる、と。
特定の疾患へのヨガの提供も、ヨガに対する誤解を生じてしまったかもしれないとあります。
確かに、身体的に問題を抱えている方と、問題ない方が
同じアーサナをとることは難しいです。
そして怪我や事故防止のために、様々な方法を提供することも大切です。
妊婦と非妊婦が、まったく同じアーサナをとる必要はないですし、
肥満の方とアスリートが同じアーサナをとれる可能性も低い。
けれども、どんな方でも、向かっているゴールは同じ。
原理にもどり、
なぜヨガを行じるのか。
そこを見失ってしまうと
結局商業的に広まったヨガのイメージばかりが膨らみ、
想像と違った、という結果になるのかもしれません。
そして世界中で氾濫している様々な種類のヨガに対し、
受ける側のみならず、伝える指導側、そして医療現場でも混乱が生じているのも否めません。
ヨガの哲学的側面も重んじる必要があるようですね。