アメリカでヨガのアーサナの練習をしていた時、
アメリカ人にたくさんたくさん親切にして頂きました。
仲間が助けてくれたり、先生から暖かく声をかけて頂いたり。
日本人の私は孤立せずに、フワッとそこにいました。
でもそれは心地よい距離感で、近すぎず、遠すぎず、絶妙なバランスで
それが今になって、アメリカ人なりの「おもてなし」もしくは「気配り」であったのかと思います。
ひたすら練習の毎日でしたが、そんな空気のおかげでモチベーションも維持できていました。
勉強会に参加したり、レコメンデーションを頂いたり。
この優しさが、ヨギーだからならではなのかと思う瞬間もありました。
それは、娘の幼稚園や小学校で出会う保護者の方々から
日本人というマイノリティに対する悲しい扱いも、同時に味わっていたからです。
だからいつか、御恩返しがしたい、そう思っていました。
今度は私が私のクラスに来て下さる生徒さんに、
自分がアメリカで教えて頂いた優しさをお返しすること。
今日はそんな時間が少しだけ持てたように思います。
サンフランシスコから長期旅行でいらした生徒さん。
アメリカでも様々なヨガを受けている方です。
日本に来て3か月。
日本語は全くわからない。話せない。
覚えたのは「アリガトウ」「コンニチハ」
けれどずっと色んなスタジオに行って様々なクラスに出たそうです。
そして今日、ようやく自分がこれだと思える先生に出会えたと言って下さいました。
それも嬉しかったのですが、
もう一つとてもとても感動したことがあります。
それは、他の日本人の生徒さんの姿勢。
英語と日本語とサンスクリット語でのクラスは、
いつもよりゆっくり進めているにも関わらず、
その「ゆっくり」を「呼吸」と「集中」へ変えて
暖かくクラスを受けて下さっていたのです。
今日は、このメンバーで、この空気で、この時間のクラス。
もしかしたら、思っていたのと何かが違って、
イマイチだったな、なんて意見が出てもおかしくないのに
皆で1つのクラスを作り上げていく空気。
私がアメリカで受けたクラスそのものでした。
私が頂いた優しさをお返しするチャンスを
他の生徒さんが下さったのです。
何より、何より、嬉しかった。
ご参加下さった全ての皆様に敬意を表し、感謝申し上げます。
ヤマ・ニヤマの実践のクラス。
パワーヨガのクラスをそんなふうに育てて下さって、
ありがとう。