「人間は万物の尺度である」
哲学では、真理は主観の中に存在します。
「りんごが赤い」
という事実も、見る人によっては茶色かもしれないし、緑かもしれない。
赤いというのは主観であって、真理ではないのです。
そのように人間を探求していくのが哲学的思索。
その一方で、体、脳(心)、働きを、科学・生理学・化学などの客観的事実のなかで
人間の法則をみつけてゆくのが科学。
私たちに組み込まれているプログラムを解読していきます。
どちらも、人間を知っていくツールです。
だからこそ、両方のアプローチは必要です。
客観的事実と主観的事実。
どちらが正解というものではないからです。
ヨガにもこれは当てはまります。
いや、人生に当てはまりますね。
なぜなら、絶対の正解がないからです。
時、場合、状況によって、正解は1つではなくなる。
私は哲学は好きですが、信じきれません。主観だから。
科学は苦手ですが、信じられます。客観だから。
現代の世の中は、相対的評価で成り立っているにもかかわらず、
科学という価値を重んじています。
それが「標準」になるからです。
ヨガを、もっと科学的視点で学んでいかなければいけないと
気付きを頂いた秋です。