面白い論文を見つけました。
率直に言うと、科学的根拠が低い印象を受けますが
目の付け所が面白い。
中国と米国の乳がん生存者における抑うつ症状と、
肯定的影響の異文化間比較を行った研究です。
この研究では、中国の女性が米国の女性と比較して、ポジティブな影響を持つ可能性が低いと仮説をたて、
さらに、ポジティブな感情とQOLとの関連における文化的な違いを探りました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29096672
米国 62人、中国 97人の放射線療法を受けている乳癌女性に対し、ヨガを含む2つの心身の介入研究の二次分析を行いました。
すべての参加者の、抑うつ症状の肯定的・否定的影響と、
およびがん特異的QOLに関しての文化的相違を調べました。
結果、中国の女性ほうが、米国の女性と比較して、QOL向上の幅が低かった、というのです。
同じことをしても、幸せだと思う度合いは国民性によっても変化しうる、ということですね。
日本はとても恵まれた先進国です。
日本人は勤勉で控えめという印象があります。
他国の方と比較する必要はないですが、もしかしたら日本人の場合、QOLの向上の幅が緩やかかもしれませんね。
でも物事はなんでも、じっくりじんわり土台を固めて進めていくほうが
長続きしませんか。
だから、この研究結果を踏まえて、
ヨガをして、あまり幸福感を感じなくても、気が付いたらずっとやってる、くらいでもいいのかもしれません。
そういう生徒さん、意外と多い気がいたします。