ものすごく今更ですが
実写版の「美女と野獣」を観ました。
娘にせがまれて、しぶしぶ観た感は否めませんが
実際見てみたら、ベタですが感動しました。
テーマソングの始まりの言葉
「昔からの物語 変わらない真実…」
胸にじんわり。
愛は色々あります。
親子。夫婦。恋人。友人。師弟。兄弟。仲間。動物。
大切な誰かと自分。
何千年も昔から、人は誰かに愛されて、愛することで
変わることができることを知っています。
昔読んだ、大好きな遠藤周作さんの本には
「愛がなければ、愛をつくりなさい」
と書かれていました。
学生の頃の私は、何て難しいことをおっしゃるのだと
眉間に皺を寄せて考えた思い出があります。
誰にも愛されていないと思っていても
神様はあなたを愛している。
痛みも苦しみも、共に感じて下さっているのだ、と。
ヨガでは、神様は自分の中にも在るといいます。
人は学習する生き物ですから
愛されることで、愛を知ります。きっと。
自分を愛せない人は、人を愛することができないのしょうか。
きっと、ここがややこしいところ。
ただ、野獣を見ていて、
魔法が解けても解けなくても
誰かを愛することができたそれだけで
幸せだったのではと思いました。
愛を知ることで
荒廃していた生活も、荒々しかった性格も
どんどん穏やかに優しく清潔にかわってゆく。
一人でも、心に誰かがいれば、独りではない。
幸せになってほしいと望む相手がいる。
その暖かい気持ちは、来世に持っていけるから。
なんてすぐヨガ的に解釈してしまいます。
親子で見るのにお勧めの映画のお話でした。
☆追伸☆
私が一番感動した場面は、
野獣が美女を書斎に案内したところ。
扉を開けたら、たくさんの本、本、本。
本が好きで、学ぶのが好きな美女は、
自分の世界がまた一つ広がる気持ちになったのでしょう。
美女が住んでいた村では、彼女はいつも変り者扱いをされて、同じ世界観を持つ友人がいなかったけれど
野獣に出会って、本という同じ世界を共有できる相手ができて
本当に嬉しかっただろうな。
https://www.youtube.com/watch?v=q-lqmP7muZc